メールマガジン バックナンバー
第15号 (2012.04発行)
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本メールは、メールマガジンメンバーの皆様および、お問合せ、イベント・
セミナー等にて名刺交換させていただいた方にご連絡いたしております。
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メルマガメンバーの皆様へ
4月になり、遅れていた桜も満開で、心もウキウキする季節になりました。
いかがお過ごしでしょうか。
今回はサピエンスによる基幹システムは、なぜいつまでも陳腐化しない理想状態を
保てるのか。高い開発性とともに、目を見張る保守容易性(実績:1/5の保守工数)
を保てるか。について述べてみたいと思います。
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+ 目次
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1.サピエンスにおける保守優位性(ER図と知識ベースが命)
2.関連記事のご紹介
3.メールマガジン バックナンバーのお知らせ
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株式会社 東條経営科学研究所 http://www.tojolab.com/
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1. サピエンスにおける保守優位性(ER図と知識ベースが命)
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http://www.tojolab.com/sapi_demo/html/TMSL_DEMO_main.html
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オンラインにて「サピエンス開発生産性のデモ」をご覧いただけます。
【1】はじめに
【2】サピエンスにおける保守優位性(ER図と知識ベースが命)
【3】共通化、部品化についての考え方
【4】まとめ
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【1】はじめに
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先日、「10数年を経て、長年のシステム改修が重なり、システムが膨れ上が
ってしまった。改修に時間も費用もかかるようになり、経営のニーズの変化に
対応できなくなってきたので全面更改し、保守性を高めたい。」とのお話を伺
いました。同じようなお悩みは、多いのではないかと思います。
それで、今回は、なぜサピエンスによる基幹システムは、
・いつまでも陳腐化しない理想状態を維持できるのか。
・高い開発性とともに、目を見張る保守容易性(実績:1/5の保守工数)を
保てるか。
について述べてみたいと思いました。
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近年はDOA設計などにより、データの重複を避け、プログラムの重複も避けて
開発される企業様も多くなりました。データの重複やプログラムの重複を避け
ることが、保守性を高め、ひいては保守によるトラブルを避けることができる
ことも知られてきています。
また、運用ルールを引き締めて保守性が劣化しないよう努力されている例も
よく聞くようになっています。
しかし、プログラムは5年で1.5倍位に膨れ上がると言われており、そう
なってしまっている企業様は多いようです。
新しい要求が次々に出て来て、保守時間が限られるため、似た機能のプログ
ラムをコピーし修正を加えて新しいプログラムとして登録してしまう。
結果としてシステムの肥大化につながってしまう。
どれが生きているプログラムかも分からなくなってしまう。
場合によっては保守によって複合トラブルを招くケースもあるようです。
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【2】サピエンスにおける保守優位性(ER図と知識ベースが命)
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├ http://www.tojolab.com/sapi_demo/html/TMSL_DEMO_main.html
├ オンラインにて「サピエンス開発生産性のデモ」をご覧いただけます。
保守性がいいとは、一般に、
「解析性」「変更性」「安定性」「試験性」がいいことをいいます。
@ 解析性
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
「解析性」とは、保守対象部分を識別し、特定するための時間です。
誰が行うかも問題です。開発した本人しかできないとしたら、解析性はほぼゼロ
ということになります。
そこまで行かなくても、開発ベンダーでないと解析できないケースは往々にして
あります。
サブシステム間の相互依存性が高い場合や、保守により重複が生じてしまってい
る場合には、保守対象部分が広がり、複雑になってしまいますから、解析にも時
間を要しますし、正確性を保つのにきちんとした変更記録やなんらかの支援ツー
ルなども必要になります。
サピエンスの場合には、全てのモジュールはER図をもとに組み立てられており、
かつER図は永久保存されています。ER図は一覧できますから、変更箇所の特定は
明瞭です。
ER図上で全体を見ながら解析できますから、重複を避けて保守を行うことができ
ます。
データ項目についての変更などは、知識ベースでそのデータ項目が使われている
画面などを確認しながら解析していきます。知識ベースには、テーブル、画面、
画面遷移、帳票、セキュリテー他、全ての情報が確保され、影響分析ができるよ
うに管理されています。
大きな改修の場合には、新たなエンティーの追加などER図自体も変更しながら
行います。
サピエンスは、要件定義フェーズの概念データモデルから、外部設計フェーズの
論理データモデル、内部設計フェーズの物理データモデルまで、同じER図を使っ
て表現します。すなわち、概念モデルを深めることで開発が進行します。
サピエンスにはER図作成ツール『オブジェクトモデラー』があり、ERモデルが
あっという間に書けますし、簡単に修正できます。
保守の時点ではこのER図を参照して、変更箇所を特定するのです。
ER図が完成すると、ボタン一発で、テーブルと画面とアプリケーションができあ
がりますから、ER図が描けたということは、開発の半分は完了したことを意味し
ます。
そのためER図作成は重要なスキルになりますが、オブジェクトモデラーにより
何回も作りなおしている間に、ER図作成の達人になってしまいます。
その過程で、業務の知識もついてしまいますから一石二鳥です。
全ての情報は知識ベースに格納されていますから、データの追加、データ属性の
変更、変更箇所は正確に特定できます。
ERモデルに文書を入れることができますから、文書で注釈を入れておいくことも
できます。これは、よく使われており、開発担当者間の連絡事項や、将来の保守
担当者への伝達事項になっています。
以上、サピエンスは解析作業を支え、正確性を担保する機能をシステム的に持っ
ていますから、開発した担当者に保守を依頼しなければいけないということは
ありません。
稼働後、開発ベンダーに代わって、社内の担当者が保守にあたっていらっしゃる
ケースも一般的です。
A 変更性
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
「変更性」とは、変更作業に要する時間です。
一般に、データの重複や、プログラムの重複がある場合には、複数個所に変更が
および、変更作業の範囲が複雑になり広がります。変更時間や工数も増えてしま
います。
サピエンスの場合は、もともとプログラムレスでビジネス・ロジックはルールだ
けの指定で済む(ルールのコード数が一般言語の1/30〜1/50となる)、
超コンパクトなシステムですので、変更作業は極短時間で完了します。
B 安定性
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
「安定性」とは、保守作業によって発生する可能性のある障害混入に対する安全性
を言います。
解析性や変更性がよくないと、安全性は落ちますし、サブシステム間の独立性が
十分でない場合も安全性は落ちます。
ER図作成段階で、一般的に正規化が行われます。
サピエンスの場合は、正規化されたER図を保持し続けており、それを保守します
ので、独立性が高く(相互依存性は低く)保たれ、安全性は高いのです。
C 試験性
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
「試験性」とは、変更後の確認テストに要する工数に関するものです。
サピエンスの場合は、プログラムレス(ルールのコード数が一般言語の1/30〜
1/50となる)、UTやITaの工数は著しく少ないうえ、テスト・トレースや実行
時のDBの値の変化なども自動的に取れますので、試験性は非常に高いのです。
もちろん、テストデータを画面からだけでなく、ファイルから読ませて回帰テスト
機能も基本機能の一部です。
以上、保守性について述べてきましたが、サピエンスは、開発環境であり、実行
環境であり、保守環境でもありますから、システムそのものの中に保守容易性の
仕組みを内包しているともいえるのです。
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これが、サピエンスが目を見張る保守容易性(実績:1/5の保守工数)を保て、
いつまでも陳腐化しない理想状態を維持できる理由です。
-------> 弊社宛て問い合わせメールは、mailmg-toiawase@tojolab.com まで
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【3】共通化、部品化についての考え方
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システムの共通機能化、部品化についても触れておきたいと思います。
共通機能化、部品化の考え方は1960年代からあり、長い歴史の中、いろいろ
な挑戦がありましたが、その目的は、業務機能が整然と整理され、スパゲティ化
を防止し、再利用性を高めることにより、開発コストや保守コストを抑え、シス
テムを安定した状態に保つことにあります。
サピエンスのER図は、大きな意味で共通化、部品化を行うことと同じです。
ERの一つ一つのエンティティーを部品とみることができます。
例えば保険業務システムで言うと、新契約、保全、料金収納、保険金などのサブ
システムは、ER図上では一群のエンティティーになり、大きな意味で共通機能化
と言えるでしょう。
また、よく使われるビジネス・ルールをルール・セットとして開発し、再利用
可能な部品にすることができます。
これは小さな粒度での共通化、部品化にあたります。
サブルーチンの延長上で考えればよいでしょう。作成したルール・セットを開発
者がお互い、再利用する、という形で実現しています。
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【4】おわりに
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保守容易性につきましては、加速するビジネス・スピードを支えるため、増大す
る保守コストを抑えるため、これからさらにその重要性が高まってくるものと思
います。
サピエンスで開発されたアプリケーションは、汎用機から、AS400、UNIX、LINUX、
そしてWindowsに至るまで、インフラを変更しても変更の必要はありませんし、
一般には再構築を考えざるを得ないような大きな改修も、保守の一環として対応
できますから、サピエンスで基幹システムを構築すると言うことは、長い寿命を
保つシステムを手にすることができること、とお考えいただくことができます。
サピエンスは、超特急開発環境という側面だけでなく、長い目で見ても、大きな
付加価値を提供するものだと思います。
今回はサピエンスの保守容易性について、さらに共通化・部品化による再利用に
ついても触れてみましたが、いかがでしたでしょうか。
ご意見をいただければありがたく存じます。
株式会社 東條経営科学研究所 http://www.tojolab.com/
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2. 関連記事のご紹介
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今回は、サピエンスの保守優位性についてお話いたしましたが、開発の優位性
の側面より解説した記事もHP上にございますので、ぜひ一読ください。
-------> 【Topics】基幹業務開発のQCDに対するサピエンスによる開発の優位性
http://www.tojolab.com/t_page20_00_topics_sapi_01_00.html
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3. メールマガジン バックナンバーのお知らせ
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ホームページ上のメールマガジンのご案内ページには、バックナンバーを
ご覧いただけるようになっておりますので、こちらも併せてご利用いただければ
と存じます。
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メールマガジンのご案内
http://www.tojolab.com/t_page11_00_mail_magazine.html
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また、記事のリクエスト、ご質問その他、ご意見などございましたら、是非お聞
かせいただければと思っております。
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(株)東條経営科学研究所 http://www.tojolab.com/
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