メールマガジン バックナンバー
第20号 (2013.08発行)
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本メールは、メールマガジンメンバーの皆様および、お問合せ、イベント・
セミナー等にて名刺交換させていただいた方にご連絡いたしております。
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メルマガメンバーの皆様へ
暑中お見舞い申し上げます。
2013年1月にご送付以来、約半年が過ぎてしまいました。この間、弊社では、
サピエンスに加え、マイクロソフト社のクラウド・コンピューティングである
Office365の調査を続けてきました。
ようやく、その全体像を把握できるようになりましたので、今回はOffice365に
テーマを絞って、解説してみたい、と思います。
全体を解説しますと、少し長くなりますので、それは次回以降に回し、下記の
テーマに絞ります。
テーマ以下の手順でご紹介していきます。
【1】Office365の概要
【2】SharePointOnlineについて
【3】他社のクラウドコンピューティングとの比較
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+ 目次
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1.Office365
-Office365の概要
-SharePointOnlineについて
-他社のクラウドコンピューティングとの比較
-最後に
2.メールマガジン バックナンバーのお知らせ
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1. Office365
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【1】Office365の概要
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Office365は、マイクロソフト社が提供するクラウド・サービスです。
すでにご存知のとおり、クラウド・サービスといえば、グーグル社、アマゾン社、
セールスフォースドットコム社など、幾つかの先行サービスがあります。
マイクロソフト社は2010年より、サービスを提供し始めていますが、後発で
あることには変わりありません。
最近、マイクロソフト社は、Office365に相当な力を入れており、今後の最重要
商品と考えているようです。
今般、数ヶ月かけて調査した結果、Office365のお客様にとっての優位性が理解
できましたので、ここにお届けする次第です。
Office365には下記のコンポーネントがあり、一言で解説を付け加えておきます。
・Office 365 ProPlus ..... 最新のOfficeをいつでも利用できる
・Exchange Online ........ メールを利用できる。
・SharePont Online ....... ファイル共有、グループウェア機能、業務開
発機能
・Lync Online ............ コミュニケーション、テレビ会議
今回のメルマガでは、SharePoint Onlineについて述べることとします。
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【2】SharePoint Online
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SharePoint Onlineは何ができるのかよくわからない、という話をよくお聞き
します。
確かにわかりにくいのですが、これは、クラウド・コンピューティングの特徴
である仮想化、分散処理化の実態をカプセル化してしまい、業務開発者は、業
務開発に専念できるようにと計画されたミドルウエアということができます。
現実には、どの仮想サーバにデータが保存されているかなどを意識することな
くファイル共有、グループウエアなどを開発・運用することができます。
さらにAccessの新バージョンが提供されることになり、大規模基幹業務の開発
・運用が可能となりました。
経験豊富な方々で、メインフレームの構造に強い方々なら、CICSや、IMS DCに
相当する機能がSharePoint Onlineと思っていただければ良いでしょう。
これは、実に、グーグルや、アマゾンには存在しない機能で、よくできている
と思います。
このような言い方は、マイクロソフト様ではしておられませんので、弊社の
独自の見方であることをご了解ください。
開発の現場では、殆どの場合、Non Developperの方々で、開発することが可能
です。
例えば、よく言われるように、掲示板の開発、営業日報の開発、社内ソーシャ
ルネット、社内ブログなどができます。
これらの機能については、最近、解説本も発刊されましたので、そちらを参照
されればよくわかると思います。
また、まだ解説本は発刊されていませんが、これらのNon Developper向けの
機能に加えてAccessが2013になって大幅な機能拡張が加えられ、従来の開発
モードに加えて、Web開発モードが追加されました。
実は、このモードで開発されたAccessは、SharePoint OnlineのAccessService
という実行エンジンの下で動作します。
AccessServiceは、データの変更を監視しています。
データの変更とは、テーブル内に存在するフィールドのいずれかが、変化した
かどうかを監視することです。
平たくいえば、レコードを挿入したとき、必ずデータが変化します。
同じように、レコードを変更・更新した場合や、削除した場合もデータが変化
したことになります。
AccessServiceはこのデータが変化した後のタイミングで、その該当テーブルに
つけられたビジネス・ルールを実行します。
ビジネス・ルールは新しくなったデータ・マクロで記述します。
VBAは不要なため、関与できません。
IT業界でこの仕組みのことをデータドリブンアーキテクチュアと呼んでいます。
データドリブンアーキテクチュアは、プログラマが意図的に動作させるように
コードを作成するプロセスドリブンアーキテクチュアとは異なります。
いわば、勝手に動いてくれると考えればよいでしょう。
これは、
@出荷をしたら、
↓
A在庫が更新され、
↓
B売上が計上され、
↓
C仕訳伝票が起票され、
↓
D転記され元帳が作られ、
↓
E残高更新される
これら6個のトランザクションをプラグラマが中途関与することなく、勝手に
走り出します。
出荷処理をしている画面オペレータには『E残高更新』は全く見えません。
以上を要約しますと、SharePoint Onlineは、新しい適用業務開発、並びに運用
のインフラと思えばよいことになります。
ここでいう新しいとは、旧来の基幹業務開発に加えて、ソーシャルな領域と考
えられる適用業務(Facebook,掲示板)、コラボレート・アプリケーション
(ワークフロー,SFA)などを統合的に扱えるようになっている極めて便利なもの
といえるでしょう。
さらに、将来の基幹システムは、従来のデータに加えてメモ、画像、音声、など
いわゆるエンタープライズ・コンテンツを含めたものになるといわれています。
SharePointOnlineはエンタープライズ・コンテンツ管理機能を備えていますから、
将来の基幹システムのベースとしての要件を備えたものといえると思います。
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【3】他社のクラウドコンピューティングとの比較
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ここでは、最も最近動きのアマゾンについて言及してみます。
アマゾンAWSは米国では広く普及しています。
日本でも2010年に上陸以来、次第にその提供を支持するSIer様が増加して
いるようです。
巷の新聞記事には、よく出るようになってきました。
Office365にとっては最大の強敵でしょう。
AWSの特徴は、クラウド・コンピューティングを支える基礎技術である、仮想化、
分散処理化に対するAPIを提供している、ということです。
アプリケーション・プログラム(PHPやJAVAで書きます)で、仮想サーバや、仮想
ディスクを扱うことができます。
これらをカプセル化するためのミドルウエアは提供されていませんが、それだけに
細かい制御や、使用量に基づく課金を考えることができるというメリットがありま
す。
私達の世代では、約30年以上も前にVM(仮想機械)は当たり前でしたし、また、
業務開発をするときに、仮想機械を意識することは全くありませんでしたが、AWS
では、それらを意識させるように設計されています。
一方、マイクロソフトのSharePointOnlineは、このことを意識させません。
勿論マイクロソフトも仮想化はしていますが、それはAsureの下で制御され、業務
開発者からは隠されています。
どちらが良いのかは、ユーザの判断によるでしょう。
しかし、米国で普及しているから、という単なる理由で、日本でも導入しようと
するのではなく、マイクロソフトのAzure + SharePoint の機能も比較検討する
必要があるでしょう。
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【4】最後に
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Office365は、クラウド・コンピューティングですが、もうひとつの視点としては
・新しいデバイスを取り込む
・ソーシャルを、企業内で活用する
・全体の管理を容易にする。
といった側面が強く出ています。
すなわち、インターネットの世界で広く普及しつつある、i-Phoneや、Facebook
なども企業内に取り込み、新しい業務の中に組み入れていくことにより、近代的な
オフィス作りに貢献しようとしています。
今後とも注目してゆきたい、と思っています。
最後に弊社は、Office365のマイクロソフト様のパートナーであると同時に、
そのディストリビュータである大塚商会様のパートナーでもあります。
Office365の導入、業務開発のご相談など、何なりとお申し付けいただければ
幸甚に存じます。
-------> 弊社宛て問い合わせメールは、mailmg-toiawase@tojolab.com まで
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2. メールマガジン バックナンバーのお知らせ
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ホームページ上のメールマガジンのご案内ページには、バックナンバーを
ご覧いただけるようになっておりますので、こちらも併せてご利用いただければ
と存じます。
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メールマガジンのご案内
http://www.tojolab.com/t_page11_00_mail_magazine.html
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